しるもの日記(11)
7月27日(土)〜8月2日(金)

7月27日(土)

朝からスイカと桃を食べ原稿を書く。行き詰まったのでドトールに行ってざっと書いてみる。行き詰まるとweb作業が捗る。webを直して送り、著者校正をしてもらう。途中、取材と称して人生初タピった。

結局、原稿は半分くらいまで書いたところで、夕方になり、友人の実家屋上で美味しい料理とお酒をいただきながら、隅田川花火大会を見る。とりわけ、角煮がおいしくて、お店を出してほしかった。

お祭りの町会ごとの手ぬぐいがめちゃくちゃカッコよく、代わりに読む人の手ぬぐいも作りたくなった。職人さんを紹介してくださいとお父さんにお願いする。

7月28日(日)

気持ちが沈んでなかなか書けない。書けないのに必死に書いたところは、ダダ滑りな感じがしてくる。気持ちばかりが焦って、どうしようもなくなって本屋に行く。困ったときのMARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店である。

発酵関連の本を探していたが、関係ないウエルベックの『ショーペンハウアーとともに』(国書刊行会)を偶然手にとると、これは! となって、買った。ショーペンハウアーと出会って開眼したウェルベックが書いた本。これはいい。

原稿が行き詰まっているときに限って、webいじりが捗る。スタバで。紙かwebかだと、紙の方が大変と思っていたけれど、ブラウザやディスプレイサイズの違いなどいろいろテストしなくちゃいけないという点ではwebの方が大変だ。紙は紙の上にあるものがすべてだから。と、こないだから同じようなことを繰り返し書いているな。

夜、「最近志津で売れた本」で『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する 1』を取り上げていただいていたと知る。うれしくて、ほうれん草と玉ねぎの味噌汁を海苔巻きとともに。

7月29日(月)

朝の電車で原稿を直す。なんとかなるかもしれないと朝読むと思うから、朝読むのはいい。

7月30日(火)

夜、推敲していた。

7月31日(水)

帰りに新宿の紀伊国屋書店本店に立ち寄る。地下のガイドのコーナーで、入れてもらった分は半分くらいまで減っていた。レジがちょうど空いていたので店員さんにお声がけし、ポップも書かせていただいた。ありがたい。あのコーナーでどんな人が買ってくれているのか気になっている。夜、タイ飯を食べてから帰宅。ちょっと仮眠して最後の修正をする。なんとか形になったが、数分とは言え、締め切りに遅れてしまった。よくない。

忙しさにかまけてここ最近本を読めてなかったが、ちゃんと毎日時間を確保して読む。読む、考える、書くの好循環が来てほしい。

8月1日(木)

仕事帰りに品川の駅ナカでビール、ではなくてコーヒーを飲みながら千葉雅也『アメリカ紀行』を少し読む。千葉さんの文章は、日常の具体的な雑感から、一文ごとに、ぐん、ぐん、ぐーんと抽象化というか、スコープが広がっていく、視点が高いところに上がっていくのが読んでいて楽しいので読んでしまう。

エアコンの交換が完了して、めちゃめちゃ快適になった。むしろ30度に設定しても寒いくらい。

8月2日(金)

今週は仕事でハマっていたがなんとか今週中に切りをつけたかったのが解決した。解決したので、何かその体に纏っている仕事的な何かを脱ぎ捨てたくて、すでにだいぶ遅かったけれど帰りにfuzkueに行った。その前に新宿ルミネの上のブックファーストに行ったが入れていただいたはずの『パリ闊1』は見つけられず。fuzkueではずっと『中二階』を読んでいた。

わかしょ文庫さんのWEB連載「うろん紀行」がはじまりました。ぜひこちらもお読みください。

著者紹介:友田とん(ともだ・とん)京都府生まれ。可笑しさで世界をすこしだけ拡げるひとり出版レーベル・代わりに読む人 代表。著書に『『百年の孤独』を代わりに読む』、『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する 1』(代わりに読む人)。