しるもの日記(10)
7月20日(土)〜7月26日(金)

7月20日(土)

朝から出荷と準備を済ませて、コーヒーを入れ、桃とサンドイッチでブランチとする。作業していたが、つい画面に映る吉本の宮迫と田村亮の記者会見を見てしまう。家で朗読会のリハーサルをする。自分のエッセーはせっかくだからと思って、書き下ろしエッセーを一本書いた。朝起きられない時に学生の時にやった秘策についてなど。

友人やいつも来てくださる読者の方、初めて来てくださる方など結構集まったので緊張した。綿貫さんもきてくれた。後藤明生、ボラーニョ、百年の孤独、自分のエッセーなどを読んだ。最後の方は楽しく読めた。終わってからピーマイでご飯を食べながらお喋りをした。

7月21日(日)

朝、しるもの日記 を2本書いてから、参院選の投票に行き(空箱を確認するのは昨晩人を焚きつけただけで私は行かなかった)、昼過ぎに浅草へ出て、BOOK MARKET。いろんな人とお話する。藤原印刷さんとお会いしたのはちょうど去年のこのイベントだった。あの時は誰も知り合いがいなかったが、今年は知っている人と話していたらあっという間で、もっと時間がほしかった。

夕方、整体してもらい、ドトールで原稿とにらめっこするも書き進まず。夜はアジの刺身とピーマン入りみそ汁。

7月22日(月)

通勤の電車で人から預かった小説を読む。とてもよい。夜はメキシコ風親子丼をつくって食べた。これはほんとに美味しいです。読売新聞の岸本佐知子さんがしてくださった『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する 1』の書評がネットでも読めるようになった。あらためて深く感謝する。

7月23日(火)

桃のある朝食。通勤の電車で引き続き預かった小説を読む。なぜかくすっと笑ってしまう。夜、何してたんだろう。記憶がない。

7月24日(水)

帰りに紀伊国屋書店に寄って、文学ではない本を買う。地下のガイドブックコーナーの『パリ闊1』はまたまた減っていた。ここに来るとついつい、帰りにモンスナックに立ち寄ってしまう 。(それほど遠くない)将来のことを考える。

7月25日(木)

夜、預かっていた小説の感想を送る。対談の原稿の加筆修正をして戻す。仕入れた、わかしょ文庫さんの『ランバダ』が届く。『ランバダ』が10冊。すごい。

7月26日(金)

夜、代わりに読む人webの「読みもの」新連載の準備をする。紙とwebだと、webの方が都度直せるし、気楽だと信じていたが、ブラウザやウィンドウサイズごとにテストをするのは地味に大変だ。紙は結局見えている範囲以上にはないが、webは自分には見えていないものが並行してこの世に存在する(もちろん、紙の見えている範囲というのは、見えているのに見えていないものがあるという意味でまた複数のものが並行してこの世に存在するわけだが)。

出版者の役割は、この人の文章や本がむちゃくちゃ好き、もっと人に読まれてほしいという人を見つけだし、それを読者に届けることだと思う。本になるとしたらそれはずっと先になるが、まずはその第一歩としてweb連載を始める。そのやりとりをこないだからやっている。ゆっくりと着実に。

わかしょ文庫さんのWEB連載「うろん紀行」がはじまりました。ぜひこちらもお読みください。

著者紹介:友田とん(ともだ・とん)京都府生まれ。可笑しさで世界をすこしだけ拡げるひとり出版レーベル・代わりに読む人 代表。著書に『『百年の孤独』を代わりに読む』、『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する 1』(代わりに読む人)。